阪 十三 テハンノ で LIVEDRAW が行われました。ここでのイベントは2回目です。店長?も快く迎えて下さって感謝しています。実は前回、サフランという名前でバンドをしている方が来られまして、絵を見るなり自分にも描いて欲しいと依頼して頂きました。今回、サフランさんも出演するという事で2回目のテハンノという絶好のチャンスを得られた訳です。

 ハンノにはブラックライトがいくつか設置してあります。ほとんどのライブハウスやバーにはあるものだと思いますが、これをうまく使いたいなと思い、ブラックライト用のパステルを入手しました。画材屋さんで偶然見つけたもので、ちゃんと光るか心配だったのですが、実際はかなりの勢いで光りました。まぶしいです。これはかなり楽しい絵が描けそうだと思い、使う機会を伺っていました。が・・・

NO,1

〜無題〜

[music : マグマ・ケンイチ・マグマ]

 パワフルで面白い唄、唄というより叫びに近いです。ギターの弾き語りで、夕日が似合う感じです。歌詞の内容はギリギリアウトで18禁です。

 正直迷いました。唄から感じるイメージがどうしてもありきたりなのです。こんなに個性的なのだからもっと不思議な世界が見えてもいいはず、と色々考えているとなかなか手が進まなかったのです。考えるのは本当に良くない事です。奇麗に見せようとか、独創的に見せようとか。そんな事を考えて描くときはたいがい失敗します。見るんです、ありのままを。そのメロディから見える風景を。最後の最後でなんとかマグマさんのイメージが描けたと思います。

NO,2

〜無題〜

[music : SIGA B]

 優しく語りかける唄、背景には薄いブルーの霧が立ちこめ、時折ものすごいスピードで駆け回る光、残る残像。悲しいけど暖かい、空間を洗うような雰囲気に包まれました。すぐにこれだ!と思い手を動かしました。もうすこし黒で細かく書き込みたい所ですが時間切れです。

 実はこの時とばかりに光るパステルを使ったのですが、そんなに光っているようには見えませんでした。やはり、描くと粉末状になるパステルは、かなり塗り込まないとちゃんと光ってくれないみたいです。ちなみにブラックライトに近づけると鳥のシルエットが黄色く光ります。

NO,3

〜無題〜

[music : 久ぼたなお子]

 ジーパン意外あまり着ないという彼女は、珍しくカーゴパンツを着ていました、裾にはちゃんとクラシックな花柄が描いてあり、ボーイとガールが同居しているなと、勝手にファッションチェック。 唄もギターの弾き語りで、昭和の町並み、青春といったイメージ。なかなか緊張されていたようで、MCも最初は歯がゆい感じ。でも歌い始めると拳の入った力強いメロディです。花束がぎゅっと閉じ込められた力強さとも言うべきでしょうか。本人は優しさなんて表に出せないんだけど・・・と微笑んでいました。

NO,4

〜無題〜

[music : サフラン]

 細身の体つきからは想像できない、声量。一緒に演奏するのはトランペットを持ったおもしろいタコ、いやお兄さんです。真っ赤なライティングが、怪しげさと、燃えるような歌詞を助長していました。現代版演歌とも言えると思います。スピーカーが破れそうです、まさに隕石の轟音のように空気を切り裂いています。トランペットがパーカッションのようなリズムで空気を振るわせます、コミカルな動きも独特な世界観、と言うより面白い。とにかく最初から最後まで線を長く描きたい衝動でいっぱいでした、

 回は始めから新しい方向を目指して描いたので、やはり無駄な思考が邪魔をしていた様に思います。また一つ学ぶ事ができました。心を開いて歌を見つめたいと思えました。みなさんありがとうございました!テハンノさんもいつもありがとうございます!

Infomation

ライブハウス テハンノ

〒532-0024 大阪市淀川区十三本町1-7-4 プラザパオ5F

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